ラオスの定番カオニャオのレシピ
ラオス国民が毎日食べる魂の主食、もち米。竹製の蒸し器で仕上げる伝統の炊き方と、ピンガイやラープとの食べ合わせを解説する本格レシピです。
材料
- もち米 300g
- 水(浸水用) たっぷり
カオニャオ(ເຂົ້າໜຽວ)は「もち米」を意味するラオス語で、この国では単なる主食を超えた文化的アイデンティティそのものです。タイやベトナムが長粒米を主食とするのに対し、ラオスは世界でも珍しい「もち米を日常の主食とする国」であり、国民一人あたりのもち米消費量は世界最多と言われます。竹製の円錐形の蒸し器(ホアット)で蒸し上げたカオニャオは、手でひと口大に丸めてカレーやラープ、グリルした肉のソースに浸して食べるのが現地流。もちもちとした弾力と素朴な甘みが、どんなおかずとも寄り添います。
カオニャオの作り方
◎もち米を浸水させる
もち米をたっぷりの水に8〜12時間(一晩)浸けておきます。(この浸水が最も重要な工程です。十分に浸水させることで芯まで均一に蒸し上がり、もちもちとした理想の食感になります。時間がない場合でも最低4時間は確保してください)
◎蒸し器を準備する
蒸し鍋に水を張り強火で沸騰させます。竹製の蒸し器がなければ、布巾を敷いたせいろや金属製の蒸し器で代用できます。浸水したもち米をザルに上げてよく水を切り、蒸し器に平らに広げます。(米粒が蒸気を均一に受けられるよう、厚みが均一になるよう広げるのがポイントです)
◎蒸し上げる
強火のまま15分蒸します。一度全体を上下に返してから、さらに10〜15分蒸します。竹串を刺して芯がなければ完成です。(返す際に米が乾いているようであれば、手に水をつけながら混ぜるとムラがなくなります)
◎盛り付け

蒸し上がったカオニャオを竹製や木製の容器(ティップカオ)に移し、蓋をして保温します。食べるときは手でひと口大に丸めて、おかずと一緒にいただきます。
料理の歴史と背景
ラオスにおけるもち米の歴史は古く、メコン川流域の農耕文化と深く結びついています。ラオスの国土の大半を占める山岳・高原地帯は寒暖差が大きく、長粒米よりももち米の品種の方が気候に適していたことが、もち米文化が根付いた農業的な背景とされています。ラオス人は自分たちのことを「カオニャオを食べる人々」と表現することがあるほどで、もち米はラオス人のアイデンティティを語る上で欠かせない存在です。
伝統的に朝に一日分をまとめて蒸し、ティップカオと呼ばれる蓋付きの竹籠に入れて持ち歩き、一日を通して食べる習慣があります。手で丸めて食べるスタイルはラオス全土に共通しており、右手の指先でつまんでひと口大に成形し、スープやナムプリック(タレ)に浸して口に運ぶのが正式な作法です。隣国タイの東北部(イサーン地方)にも同じ文化が根付いていますが、これはラオス系住民が多く移住した歴史的背景によるものです。近年は海外のラオス料理店でも提供されるようになり、もちもちとした独特の食感が世界中の食通を惹きつけています。
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