タイの定番マッサマンカレーのレシピ
ペルシャ由来のスパイスとタイのハーブが融合した、世界が認める濃厚カレー。じゃがいもと鶏肉がとろけるまで煮込む本格レシピを紹介します。
材料
- 牛すね肉(または牛バラ肉) 300g
- マッサマンカレーペースト 大さじ2
- ココナッツミルク 400ml
- じゃがいも(メークイン) 2個
- 玉ねぎ 1/2個
- ローストピーナッツ 大さじ3
- ナンプラー 大さじ1.5
- 砂糖 大さじ1
- タマリンドペースト 小さじ2(なければレモン汁小さじ1)
- サラダ油 大さじ1
- コブミカンの葉 3〜4枚
- 赤唐辛子 飾り用・適量
- ジャスミンライス 適量
マッサマンカレー(แกงมัสมั่น)は、タイ南部のイスラム系住民がペルシャ・インドのスパイス文化とタイのハーブを融合させて生み出した、タイカレーの中でも異彩を放つ一皿です。シナモン・カルダモン・クローブといった温かみのあるスパイスがベースとなり、グリーンカレーのような鋭い辛さではなく、甘くまろやかで深みのある味わいが特徴。2011年にCNNの「世界で最も美味しい料理」第1位に選ばれたことで一躍世界的な知名度を得ました。長時間煮込むほどに肉が溶けるように柔らかくなり、スパイスが全体に馴染む、作るほど美味しくなる料理です。
マッサマンカレーの作り方
◎ペーストを炒める
厚手の鍋にサラダ油大さじ1を中火で熱し、マッサマンカレーペーストを加えて1〜2分炒めます。(ペーストが油と分離して香りが立つまでしっかり炒めることが、全体の風味を決める重要な工程です)
◎ ococナッツミルクを加える
ココナッツミルク400mlの半量を加え、ペーストとよく混ぜ合わせてなじませます。中火で2〜3分煮たら残りのコナッツミルクをすべて加えます。(クリーム状の上澄みから先に加えると乳化しやすくなります)
◎牛肉を加えて煮込む
一口大に切った牛すね肉または牛バラ肉を加え、弱火で30〜40分じっくり煮込みます。途中アクが出たら丁寧に取り除いてください。(強火にすると肉が固くなります。コトコトと対流する程度の弱火を保つのがポイントです)
◎じゃがいもと玉ねぎを加える
一口大に切ったじゃがいもと、くし切りにした玉ねぎを加え、さらに15〜20分煮てじゃがいもに完全に火を通します。(じゃがいもは煮崩れしにくいメークインがおすすめです)
◎スパイスと調味料で仕上げる
ナンプラー大さじ1.5、砂糖大さじ1、タマリンドペースト小さじ2を加えて味を調えます。ローストしたピーナッツをひとつかみ加えて混ぜ合わせます。(タマリンドが酸味のアクセントになります。なければレモン汁小さじ1で代用可能です)
◎盛り付け

ジャスミンライスを器に盛り、マッサマンカレーをたっぷりかけます。ローストピーナッツと赤唐辛子の輪切りを散らし、コブミカンの葉を飾って完成です。
料理の歴史と背景
マッサマンという名前は「マッスルマン(ムスリム)」が訛ったものとする説が広く知られており、タイ南部のマレー系イスラム教徒の文化が色濃く反映された料理です。17世紀ごろ、ペルシャやインドから来た貿易商がアユタヤ王朝の宮廷にスパイス文化をもたらしたことが起源とされており、宮廷料理として洗練された後に一般へ広まりました。シナモン・カルダモン・スターアニスなどのスパイスはタイの在来料理にはほとんど使われないもので、異文化の融合がそのまま味に刻まれています。
タイ国内では南部を中心に根付き、豚肉を使わないためイスラム系の食卓でも広く親しまれてきました。牛肉・羊肉・鶏肉とどの肉でも相性がよく、家庭によって具材やスパイスの配合が異なるのも特徴です。2011年のCNN選出以降は海外での認知度が急上昇し、今では欧米のタイ料理店でも定番メニューとして定着。長時間煮込んでスパイスを溶け込ませるその調理法は、バンコクの屋台よりも家庭や専門店でこそ真価を発揮する料理として、タイ料理好きの間で特別な地位を占めています。
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