マレーシアの定番ナシレマのレシピ
ヤシ乳で炊いた香り高いご飯にサンバル・ゆで卵・アンチョビ・ピーナッツを添えるマレーシアの国民食。本格レシピを紹介します。
材料
- 米 1合半
- ココナッツミルク 150ml
- 水 150ml
- パンダンリーフ 2本
- 塩 小さじ1/2
- いわし(または小アジ) 4尾
- ターメリックパウダー 小さじ1/4
- 卵 2個
- ピーナッツ 50g
- きゅうり 1/2本
- 乾燥チリ 6本
- シャロット 4個
- にんにく 2かけ
- ブラチャン(またはエビペースト) 小さじ1
- タマリンドペースト 大さじ1
- 砂糖 大さじ1
- 塩(サンバル用) 少々
- 玉ねぎ 1/2個
- サラダ油 適量
- バナナの葉(またはクッキングシート) 適量
ナシレマ(nasi lemak)は、ココナッツミルクと香露草(パンダンリーフ)で炊き上げた香り米を中心に、サンバル・半熟卵・いわしのフライ・ピーナッツ・きゅうりを添えて食べるマレーシアの国民食です。「ナシ」はごはん、「レマ」はクリーミーを意味し、ほんのり甘くコクのある白飯と辛酸っぱいサンバルの対比が生み出す味わいはマレーシア人が幼少期から親しむ原点の味。バナナの葉に包まれたナシレマが朝市に山積みになる光景はマレーシアの朝の象徴であり、屋台・食堂・高級ホテルのビュッフェまで時間帯を問わず食べられています。具材を揃えれば家庭でも本格的な味を再現できる、マレーシアの食卓の中心に立つ一皿の本格レシピをご紹介します。
ナシレマの作り方
◎ナシレマ(ココナッツライス)を炊く
米を研いでザルにあけ、ココナッツミルク・水・パンダンリーフ(結び目を作る)・塩を炊飯器に入れて通常通りに炊く。炊き上がったらパンダンリーフを取り除き、しゃもじでふんわりとほぐす。( パンダンリーフがない場合はバニラエッセンス数滴で代用できるが、生のパンダンリーフの青草のような甘い香りが本場の風味に近づける)
◎サンバルを作る
乾燥チリ(水で戻したもの)・シャロット・にんにく・ブラチャン(またはエビペースト)をフードプロセッサーまたはすり鉢でペースト状にする。鍋に油を熱してペーストを中火で5〜7分炒め、タマリンドペースト・砂糖・塩を加えてさらに5分煮詰める。玉ねぎ(薄切り)を加えて透き通るまで炒め合わせる。(サンバルは辛さと甘さと酸味のバランスが命。タマリンドの量で酸味を調整する)
◎いわしのフライを作る
いわし(または小アジ)に塩・ターメリックパウダーをまぶして5分置き、170℃の油でカリッと揚げる。(骨まで食べられるよう低温でじっくり揚げるのがマレーシアスタイル。小魚が手に入らない場合は干し小魚やちりめんじゃこで代用できる)
◎付け合わせを準備する
卵を半熟に茹でて半分に切る。ピーナッツは油なしのフライパンで乾煎りして薄皮をむく。きゅうりは薄い輪切りにする。バナナの葉(またはクッキングシート)を器の形に整える。
◎盛り付け

バナナの葉の上にごはんをこんもりと盛り、いわしのフライ・半熟卵・ピーナッツ・きゅうりを彩りよく添える。サンバルをごはんの隣にたっぷりのせて完成。全体をざっくり混ぜながらサンバルとごはんを一緒に食べるのがマレーシアの食べ方。
料理の歴史と背景
ナシレマの起源はマレー半島の農村文化にあります。田畑で働く農民たちがバナナの葉にごはんと簡単なおかずを包んで携帯したのが始まりとされており、ココナッツミルクで炊くことで傷みにくく腹持ちのよい食事を作る知恵が詰まっています。パンダンリーフとともにごはんを炊く習慣はマレー半島全土に古くから根付いており、緑色の葉が放つ甘い香りはマレーシアとインドネシアの食文化に共通するアイデンティティのひとつです。
マレーシアは多民族国家であり、ナシレマはマレー系・中国系・インド系の垣根を超えて愛される数少ない料理のひとつです。マレー系住民にとっては伝統的な朝食であり、中国系住民のコピティアム(コーヒーショップ)でも定番メニューとして提供され、インド系住民のマミ(食堂)でも独自のアレンジが加えられています。1990年代以降のマレーシアの経済発展とともにナシレマは国家のシンボルとして積極的に発信されるようになり、2012年には当時のナジブ首相が国連総会のスピーチでナシレマを引き合いに出して多民族共存の象徴として紹介したことが話題を呼びました。現在ではポテトチップス・マクドナルドのバーガー・航空会社の機内食にもナシレマフレーバーが登場しており、マレーシアという国そのものを体現する料理として国内外に深く浸透しています。
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