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ペルーの定番ロモ・サルタードのレシピ

ペルーの人気料理「ロモ・サルタード」。牛肉と野菜を豪快に炒める、異文化が融合したダイナミックな一品を紹介します。

ペルーの定番ロモ・サルタードのレシピ
Author
上の
郷土レシピ.com代表
40 調理時間
2人前 分量
約650kcal カロリー

材料

  • 牛もも肉 300g
  • 玉ねぎ 1個
  • トマト 2個
  • にんにく 1片
  • じゃがいも 2個
  • 醤油 大さじ2
  • 酢 大さじ1
  • 塩 少々
  • こしょう 少々
  • 油 適量

ロモ・サルタード(Lomo Saltado)は、ペルーを代表する料理のひとつであり、牛肉と野菜を強火で一気に炒めるダイナミックな一品である。この料理は単なる肉料理ではなく、ペルーと中国の食文化が融合した「チーファ(Chifa)」と呼ばれるジャンルの象徴的存在でもある。

19世紀後半、中国からペルーへ渡った移民たちは、自国の調理技術を持ち込み、現地の食材と融合させた。これにより生まれたのがチーファ料理であり、ロモ・サルタードはその代表例として広く知られている。中華の炒め技術とペルーの素材が組み合わさることで、独自の進化を遂げたのである。

料理名の「ロモ」は牛肉、「サルタード」は「跳ねるように炒める」という意味を持つ。この名前の通り、強火で一気に加熱し、素材を躍らせるように炒めることが重要なポイントとなる。この調理法により、食材の水分を飛ばしながら旨味を凝縮させることができる。

主役となる牛肉は、赤身の柔らかい部位が好まれる。これを細長くカットし、高温で短時間に焼き上げることで、外側は香ばしく、中はジューシーな状態に仕上げる。過度に火を入れると硬くなるため、火加減と時間の見極めが重要である。

野菜には玉ねぎとトマトが使われることが多く、これらは肉とは別のタイミングで加えられる。玉ねぎの甘味とトマトの酸味が加わることで、味に立体感が生まれる。さらに、ペルー特有の唐辛子「アヒ・アマリージョ」が加わることで、独特の辛味と香りが加わる。

味付けには醤油と酢が使われる点も、この料理の特徴である。醤油は中国料理の影響を色濃く反映しており、旨味とコクを与える。一方で酢は後味を引き締め、全体を軽やかにまとめる役割を果たす。

また、ロモ・サルタードにはフライドポテトが添えられるのが一般的である。炒めた具材とポテトを一緒に提供することで、食感の対比とボリューム感が生まれる。この構成は非常にユニークであり、ペルー料理の自由さを象徴している。

さらに、ご飯と一緒に提供されることも多く、パンではなく米が主食であるペルーの食文化を反映している。肉、野菜、ポテト、米が一皿に共存することで、非常に満足度の高い料理となる。

調理においてはスピードが求められる。強火で一気に仕上げるため、事前にすべての食材を準備しておくことが重要である。タイミングを逃すと食感や風味が損なわれるため、流れるような作業が求められる。

ロモ・サルタードは、異文化の融合によって生まれた料理でありながら、現在では完全にペルーの国民食として定着している。その一皿には、移民の歴史と食文化の進化が凝縮されている。

ロモ・サルタードの作り方

◎下準備
牛もも肉300gは繊維に逆らって細長い棒状にカットする。玉ねぎ1個はくし切り、トマト2個は大きめのくし切りにする。にんにく1片はみじん切りにする。フライドポテト用のじゃがいもは細めに切り、水にさらしてデンプンを落とす。

◎ポテトの準備
じゃがいもの水気をしっかり拭き取り、170〜180℃の油でカラッと揚げる。外はサクッと、中はホクホクの状態に仕上げ、油を切っておく。

◎牛肉を焼く
フライパンまたは中華鍋を強火でしっかり熱し、油を入れる。牛肉を一気に投入し、触りすぎずに焼き色をつける。表面がこんがりしたら一度取り出す。

◎香味野菜の加熱
同じフライパンににんにくを入れて香りを出し、玉ねぎを加えて強火で炒める。軽く焼き色がつく程度まで火を通す。

◎トマトを加える
トマトを加え、軽く炒める。火を通しすぎず、形が残る程度に留めることで食感を活かす。

◎味付け
牛肉を戻し入れ、醤油大さじ2、酢大さじ1を加える。全体を一気に混ぜ、強火のまま短時間で仕上げる。

◎仕上げ
火を止め、塩こしょうで味を整える。最後に軽く全体を混ぜて一体感を出す。

◎盛り付け

メキシコの定番ロモ・サルタードの完成品 盛り付け画像
皿に盛り付け、フライドポテトを添える。好みでご飯を添えて提供する。

料理の歴史と背景

ロモ・サルタードは、19世紀にペルーへ渡った中国系移民によってもたらされた調理技術と、現地の食材が融合して誕生した料理である。特に醤油の使用や強火での炒め技術は、中国料理の影響を色濃く受けている。

その後、ペルー国内で独自の進化を遂げ、現在では国民食として広く親しまれている。レストランから家庭料理まで幅広く提供される存在となっている。

この料理は、異文化が交わることで新たな価値が生まれることを象徴しており、ペルーの多様性を体現する一皿として評価されている。

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