ガーナの定番ケレウェレのレシピ
熟したプランテンに生姜・唐辛子・スパイスをまぶして揚げるガーナの定番ストリートフード。甘みと辛みが絶妙に交わるケレウェレの本格レシピを、歴史とともに紹介します。
材料
- プランテン(熟したもの) 2本
- 生姜(すりおろし) 大さじ1
- カイエンペッパー 小さじ1/2
- クミンパウダー 小さじ1/2
- ナツメグ 少々
- 塩 小さじ1/2
- サラダ油(揚げ用) 適量
- ピーナッツ(添え用・任意) 適量
ケレウェレ(Kelewele)は、熟して甘みの増したプランテン(料理用バナナ)を一口大に切り、生姜・唐辛子・スパイスをまぶして揚げたガーナの定番ストリートフードだ。外はカリッと香ばしく、中はとろけるように甘い。そこに生姜と唐辛子の鋭い辛みが加わることで、単純な揚げバナナとはまったく異なる複雑な味わいが生まれる。夕暮れ時のアクラやクマシの路上では、炭火の鍋からケレウェレの揚げる音と香りが漂い、学校帰りの子どもから仕事帰りの大人まで、誰もが足を止める。西アフリカ料理の入門として、まず試してほしい一皿だ。
ケレウェレの作り方
◎プランテンを準備する
熟したプランテン2本(皮が黒く斑点の出たもの)の皮をむき、一口大の乱切りまたは斜め切り(厚さ2〜3cm)にする。(プランテンは皮が黒くなるほど糖分が増して揚げたときに甘みとカラメル感が出る。黄色いものは甘みが足りないため、できるだけ熟したものを使うこと。バナナで代用する場合は揚げ時間を短くする)
◎スパイスペーストを作ってまぶす
すりおろした生姜大さじ1・カイエンペッパー小さじ1/2・クミンパウダー小さじ1/2・塩小さじ1/2・ナツメグ少々を混ぜ合わせてスパイスペーストを作る。切ったプランテンにまんべんなく絡め、10〜15分おいてスパイスを馴染ませる。(本場ではグレインズ・オブ・セライズ=天堂子を加えることが多い。入手できる場合は小さじ1/4加えると西アフリカらしい独特の刺激が出る。ピパーロングや黒胡椒でも代用できる)
◎揚げる
フライパンまたは鍋にサラダ油を2〜3cm深さまで入れ、180℃に熱する。プランテンを重ならないよう並べ入れ、中火で3〜4分揚げる。全体がきつね色からこんがり茶色になったら返し、さらに2〜3分揚げて表面がカリッとしたら取り出して油を切る。(油温が低いと油を吸って重くなり、高すぎると外だけ焦げて中が生になる。プランテンの糖分が高いため焦げやすい。中火をキープして目を離さないこと)
◎盛り付ける

盛り付けたケレウェレ
キッチンペーパーの上で油を切り、器に盛る。好みでさらに塩を振り、ピーナッツを添えると本場スタイルになる。アチェケ(キャッサバのクスクス状料理)や豆の煮込みと合わせるのがガーナの定番の食べ方だ。熱いうちにすぐ食べるのが美味しさの絶対条件。
料理の歴史と背景
ケレウェレの歴史はガーナにおけるプランテン栽培の歴史と重なる。プランテンは西アフリカ全土で主食として広く栽培されてきた作物で、ゆでる・炒める・揚げる・蒸すなど多様な調理法で食卓に上る。その中でも揚げプランテンにスパイスを効かせるというケレウェレのスタイルは、ガーナ南部のアカン族の食文化に起源を持つとされ、特にアシャンティ地方のクマシ周辺で屋台料理として発展した。「ケレウェレ」という名前はガーナの主要言語のひとつ・トゥウィ語に由来し、揚げたプランテンを指す言葉がそのまま料理名として定着したと考えられている。
現在のガーナでは夕方から夜にかけての屋台料理として特に親しまれており、炭火を熾した大きな鉄鍋を抱えた女性たちが路地に陣取る光景は首都アクラの夜を象徴する風景だ。単品でおやつとして食べるほか、豆の煮込み(レッドレッド)や炒り落花生と組み合わせるのが定番で、甘みと辛みと塩気が互いを引き立て合う。西アフリカ各国にも類似した料理が存在し、ナイジェリアの「ドドー」やコートジボワールの「アリョコ」がよく比較されるが、スパイスの効かせ方と揚げ色の濃さにガーナ独自のスタイルが息づいている。
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