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マレーシア料理の定番レシピ13選|自宅で作れる本格的な味と基本の調味料ガイド

「マレーシア料理を自宅で作ってみたい」——旅先で食べたナシレマやラクサの味が忘れられず、そう感じている人は多いはずだ。サンバル、ブラチャン、パンダンリーフ。慣れ…

マレーシア料理の定番レシピ13選|自宅で作れる本格的な味と基本の調味料ガイド
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郷土レシピ.com代表

「マレーシア料理を自宅で作ってみたい」——旅先で食べたナシレマやラクサの味が忘れられず、そう感じている人は多いはずだ。サンバル、ブラチャン、パンダンリーフ。慣れない食材の名前に最初は戸惑うかもしれないが、一度仕組みを理解すれば、マレーシア料理は思いのほか家庭のキッチンになじむ。マレー系・中国系・インド系の三つの食文化が交差するマレーシアの料理は、味の重なりとスパイスの複雑さに独自の豊かさがある。この記事では郷土レシピ.comに掲載しているマレーシア料理の定番レシピ13本を一挙に紹介するとともに、最初に揃えるべき調味料も解説する。マレーシア料理への入り口として、ぜひ参考にしてほしい。

まず揃えたいマレーシア料理の基本調味料5つ

マレーシア料理の味の核心を担う調味料は大きく5つある。これさえあれば、ほとんどのレシピに対応できる。

① サンバル

唐辛子・シャロット・にんにく・ブラチャンを炒めて作る万能チリペースト。マレーシア料理における最重要調味料で、ナシレマ・ミーゴレン・イカンバカールなど幅広い料理に使われる。市販品も多く、アジア系食材店で入手できる。

② ブラチャン(エビペースト)

小エビを塩漬けにして発酵させた発酵調味料。独特の強い香りを持つが、加熱することで深みのある旨みに変わる。ナシレマのサンバルやアッサムペダスなど多くのレシピに少量使うだけで本場の風味が出る。

③ ココナッツミルク

マレーシア料理の「コク」の主役。ナシレマのご飯、ラクサのスープ、アヤムレンダンのソースと幅広く使う。缶入りの濃厚タイプと、薄めのタイプがあるため、レシピに合わせて使い分けるのがポイント。

④ タマリンドペースト

酸味の要となる調味料で、アッサムペダスやナシレマのサンバルに欠かせない。ライムやレモンとは異なる、芳醇な有機酸の酸みが料理に奥行きを与える。ペースト状をお湯に溶いて使うタイプが最も扱いやすい。

⑤ パンダンリーフ(タコノキの葉)

甘い草の香りを持つ熱帯の葉で、ナシレマのご飯を炊くときや、チェンドルのゼリー着色に使われる。生葉が手に入らない場合は、パンダンエッセンスで代用できる。アジア系食材店や一部のスーパーで入手可能。

マレーシア料理の定番レシピ13選

ご飯もの

1. ナシレマ|マレーシアの国民食

マレーシアの定番ナシレマの完成品 盛り付け画像

ヤシ乳とパンダンリーフで炊いた香り高いご飯に、サンバル・半熟卵・いわしのフライ・ピーナッツを添えるマレーシアの国民食。バナナの葉に包まれたスタイルが本場流で、朝食から夜食まで時間を選ばず食べられる一皿だ。

マレーシアの定番ナシレマのレシピはこちら

2. ナシゴレン|マレーシア風炒めご飯

マレーシアの定番ナシゴレンの完成品 盛り付け画像

サンバルとケチャップマニスで味付けするマレーシアの炒めご飯。インドネシアのナシゴレンと似て非なる独自の深みがあり、目玉焼きと海老を添えたスタイルが定番。冷やご飯を使うとパラパラに仕上がる。

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3. ナシカンダー|ペナン発祥のカレーご飯

マレーシアの定番ナシカンダーの完成品 盛り付け画像

ペナンのインド系ムスリム料理を起源とする、白ご飯に複数のカレーやおかずをかけて食べるスタイル。濃厚なカレーソースをかけてから「バンジル(氾濫)」と呼ばれる状態に仕上げる食べ方がペナン流だ。

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麺料理

4. ラクサ|ペナンの名物スパイス麺

マレーシアの定番ラクサの完成品 盛り付け画像

ペナンラクサはサバ(さば)をベースにした酸辛い魚スープの麺料理。ニョニャラクサはコナッツミルクベースで濃厚な味わいと対照的な二つのスタイルが共存する。日本でも知名度が上がりつつある一皿。

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5. ミーゴレン|マレーシア風焼きそば

マレーシアの定番ミーゴレンの完成品 盛り付け画像

サンバルとケチャップマニス、ナンプラーが絡んだスパイシーな炒め麺。海老・豆腐・もやしを合わせるスタイルが定番で、仕上げのライムとサンバルで辛さを調整する。家庭でも作りやすく、初めてのマレーシア料理に最適。

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6. チャークイティオ|ペナンの焼き平麺

マレーシアの定番チャークイティオの完成品 盛り付け画像

ペナンを代表する中国系マレーシア料理。幅広の米粉麺を豚脂・醤油・チリペースト・海老・もやしとともに強火で炒め上げる。鍋の焦げ目(ウォックヘイ)が命で、家庭の火力でどう再現するかが腕の見せどころだ。

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7. ホッケンミー|クアラルンプールの黒醤油麺

マレーシアの定番ホッケンミーの完成品 盛り付け画像

KL(クアラルンプール)スタイルの黒醤油で炒めた太麺料理。豚肉・海老・イカとともに濃厚な黒ソースで仕上げ、サンバルと炒めたにんにくを添えて食べる。ペナンのホッケンミー(スープ麺)とは全く別物だ。

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肉・魚料理

8. アヤムレンダン|鶏肉のドライカレー煮込み

マレーシアの定番アヤムレンダンの完成品 盛り付け画像

スパイスペーストとコナッツミルクで鶏肉を長時間煮込み、水分を飛ばして仕上げるドライカレー。表面が飴色になるまで煮詰めることで生まれる濃厚な旨みが特徴で、ナシレマとともに食べるのが定番スタイルだ。

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9. サテー|マレーシアの串焼き

マレーシアの定番サテーの完成品 盛り付け画像

スパイスに漬けた鶏肉や牛肉を竹串に刺して炭火で焼き上げる屋台料理の定番。甘みのあるピーナッツソース(サテーソース)と生のきゅうり・玉ねぎ・ケトゥパット(米ケーキ)とともに食べるスタイルが本場流。

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10. イカンバカール|炭火焼きのスパイス魚

マレーシアの定番イカンバカールの完成品 盛り付け画像

サンバルを塗りながら炭火でじっくり焼き上げるマレーシアの魚料理。「イカン」は魚、「バカール」は焼くを意味し、スパイスが焦げる香ばしさと魚の旨みが合わさる海辺の屋台の定番だ。

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11. バクテー|骨付き豚肉のハーブスープ

マレーシアの定番バクテーの完成品 盛り付け画像

骨付き豚肉を漢方薬草・にんにく・胡椒とともに長時間煮込んだ中国系マレーシアの名物スープ。「バク」は肉、「テー」はお茶を意味し、朝食にプーアル茶とともに食べるのが伝統的なスタイル。白胡椒の効いた深いスープが体に染みる。

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パン・デザート

12. ロティチャナイとダルカレー|マレーシアのインド系朝食

マレーシアの定番ロティチャナイとダルカレーの完成品 盛り付け画像

薄く伸ばしたパン生地をバターで焼いたクリスピーなフラットブレッドと、豆カレーの組み合わせ。インド系マレーシア人のマミ(食堂)の朝食の定番で、生地を空中で伸ばす職人芸が見どころの料理でもある。

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13. チェンドル|ヤシ砂糖のかき氷デザート

マレーシアの定番チェンドルの完成品 盛り付け画像

細い緑色のパンダン麺・コナッツミルク・ヤシ砂糖(グラメラカ)のシロップを氷にかけるマレーシアの定番かき氷デザート。甘さとコクのバランスが絶妙で、暑い季節に食べると体の芯から涼める一杯だ。

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マレーシア料理を作るときの3つのコツ

① スパイスペーストは丁寧に炒めることが基本

サンバルやカレーペーストは、油に入れて油が分離するまでじっくり炒めることで生のスパイスの臭みが消え、深い旨みが生まれる。この工程を省くと仕上がりが水っぽくなり、本場の風味には近づかない。焦げないよう中火で辛抱強く炒め続けることが肝心だ。

② 甘み・酸み・辛みの三角形を意識する

マレーシア料理の味の軸は「甘み(ケチャップマニスやパームシュガー)・酸み(タマリンド)・辛み(サンバル)」の三角形にある。仕上げに必ず味見をして、酸みが足りなければタマリンドを、コクが足りなければ砂糖を少し加えるひと手間が市販品との差を生む。

③ 食材の組み合わせを覚えると応用が利く

マレーシア料理は複雑に見えて、実は使い回せる要素が多い。サンバルはナシレマにもミーゴレンにもイカンバカールにも使える。ルンダンのスパイスペーストはチキンにも牛肉にも応用できる。一つの料理をマスターすると、自然と複数の料理の下地が身についていく。

まとめ

マレーシア料理の魅力は、三つの食文化が交差する多様さと、スパイスが生む複雑な味わいにある。サンバルとタマリンドとコナッツミルク。この三つの組み合わせを覚えれば、驚くほど本格的なマレーシアの味が自宅で再現できる。まずはナシレマかミーゴレンから始めてみてほしい。作り終えたとき、クアラルンプールの屋台がすこし身近に感じられるはずだ。
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